父の旅立ち

春待ち日記
お父さんと私

「お別れの時が来ました。長い間お世話になりました。
毎日美味しいごはんをありがとうございました」 

少し前の実家の父のマイブーム。
毎晩寝る前に母に↑これを言いに来ていたのだそうで、
母は「100歳まで生きそうな勢いで何言ってんだか」と笑っていたのです。 

昨日、本当に突然旅立って行ってしまいました。
朝ごはんを機嫌よく食べて、母が外出してお昼頃に帰宅して
「ただいま」と父の部屋のドアを開けたら、ベッドの上でもう息をしていなかったと。
救急車で運ばれ、私も呼ばれて飛んで行きました。 

父は苦しんだ風もなく、診断は虚血性心不全・・・お医者さんいわく、
「体の持病もないようなので老衰と言っていいでしょう」。
お父さん86歳。おじいちゃんの98歳には届かず。 

でもまあ、家で死んでしまうと色々大変です。
刑事さんが3人来て、事件性がないか各部屋、トイレや風呂場まで写真を撮りまくり、
母・妹・私も事情聴取を受けました。

以前から自宅で死にたいと希望していた父。
往診してくれる主治医を見つけようと母と話していたけれど、間に合わなかったね。
遺体も警察署に連れていかれて検死・・・無事に診断書を書いてもらい、
今朝やっと遺体も返してもらえて、私も自宅に帰って来ました。

刑事さん3人がとてもいい人達で、家族に寄り添った調査であったこと、
救急車で運ばれていく時にマンションの管理人のおばちゃんがずっと母の手を握っていてくれたこと、
病院の先生や看護師さんも優しくて、葬儀会社の担当さんもいい人で。 

お父さんよかったねえ・・・本当に感謝ばかりです。
私は長女なので事務方担当。
年内の火葬が決まってホッとしています。
本人の以前からの希望で、お経も戒名も不要とのこと。
家族葬で明るく送り出したいと思います。

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